10月28日、ルヴァンカップの4回戦がありました。相手は前回王者のサンフレッチェ広島です。
結果は4-3。後半だけで7ゴールの撃ち合いを制して、ベスト8に進みました。
今回もハイライトだけの視聴でしたが、見どころが多すぎて目が足りませんでした。
試合結果
| 日時 | 2026年10月28日 |
| 大会 | ルヴァンカップ 1stラウンド 4回戦 |
| 会場 | ニッパツ三ツ沢球技場 |
| スコア | 横浜F・マリノス 4-3 サンフレッチェ広島(前半0-0) |
| 結果 | ベスト8進出/広島は前回王者として敗退 |
| 観戦方法 | YouTubeのハイライト |
後半8分 二田理央 1-0
後半14分 平野遼 2-0
後半21分 荒木隼人(広島) 2-1
後半29分 新井直人(広島) 2-2
後半30分 オナイウ情滋 3-2
後半36分 新井直人(広島) 3-3
後半49分 オウンゴール 4-3
GK 飯倉大樹
DF 井上太聖/トーマス・デン/藤井翔大/関富貫太
MF 喜田拓也/田中雄大/三井寺眞/近藤友喜
FW 二田理央/オナイウ情滋
交代 46分 関富→平野遼/60分 デン→諏訪間、三井寺→遠野大弥/69分 田中→松村晃助、二田→木村卓斗
失点も多かった。でも4点取れた
まず率直な感想です。
失点も多かったですが、4得点できたのはよかった。
今季このブログでは、ずっと「点が取れない」と書いてきました。「ゴール前の迫力が足りない」「攻撃の厚みが薄い」「決めきれない」。リーグでは2試合連続スコアレスという時期もありました。
そのチームが4点です。
そして、それ以上に大きいと思ったことがあります。
試合後、喜田選手も話していましたが、ここ最近は勝ちきれない試合が続いていました。
リーグでは4試合連続の引き分け。2点リードから追いつかれた試合もありました。
その状況で、追いつかれながらも、最後に勝ち越した。これは大きな意味があると思います。
2-2にされ、3-3にされ、それでも最後に突き放した。折れないチームになってきているのかもしれません。
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先制点は、16歳から23歳へ
後半8分の先制点が、まず素晴らしかった。
16歳・三井寺眞のスルーパスが起点。
そこから縦に速い攻撃で、二田理央が決めました。
見ていて、三井寺選手のポジショニングがよかったと思いました。あそこにいるから、あのパスが出せる。
三井寺選手は9月末のルヴァンカップで脳振盪の疑いで担架に乗り、約1か月離脱していました。前節の名古屋戦で途中出場して復帰したばかりです。
その次の試合で先発し、アシスト。16歳です。
そして決めたのが二田理央選手。つい先日、キクマリのロングインタビューを見て記事を書いたばかりの選手です。
18歳でオーストリアに渡って3年、「PKは自分が蹴る」と言う覚悟の持ち主。前節は「まだハマっている感じが少ない」と書きましたが、縦に速い攻撃のなかでは、持ち味が出ていました。
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平野遼、デビュー戦でゴール
後半14分、2点目が入ります。
決めたのは平野遼(ひらの かなた)選手。ハーフタイムから投入された18歳です。
コーナーキックのこぼれ球に反応して、右足で押し込みました。
トップチームでのデビュー戦。その試合でのゴールです。
マリノスユース所属の選手で、ポジションはDF。それがデビュー戦でいきなり決めた。
これだけでも十分すごいのですが、あとから調べて、もっと驚きました。
父が取れなかったゴールを、息子が決めた
正直に書くと、私はこの話をまったく知りませんでした。
平野遼選手の父は、平野孝さん。
1998年フランスワールドカップの日本代表です。
そして——平野孝さんは2006年に横浜F・マリノスで1年間プレーしましたが、得点はありませんでした。
つまり、こういうことです。
父がマリノスで取れなかったゴールを、息子がデビュー戦で決めた。
しかも報道によると、この試合、お父さんが観戦に来ていたそうです。
ちょっと出来すぎた話です。小説みたいだと思いました。
本人は試合後、「これはまだ通過点」という趣旨のことを話し、お父さんを超えることを目標に挙げていたそうです。18歳でこれを言えるのがすごい。
今季のマリノスは、16歳の三井寺眞選手が開幕戦でJ1史上最年少スタメンと得点を記録しました。そして今度は18歳のデビュー弾です。
若い選手が次々に出てくる。これは見ていて本当に楽しい。
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オナイウ情滋の勝ち越し弾は、気合だった
2-2に追いつかれた直後の後半30分、オナイウ情滋選手が勝ち越します。
正直、いいシュートとは言えませんでした。
相手に当たって、気合で押し込んだようなゴールです。
でも、こういうゴールが大事なんだと思います。
きれいに決まらなくても、詰めた人のところにボールが来る。追いつかれた直後という時間帯も含めて、チームを立て直すゴールでした。
オナイウ選手も、リーグ戦では出番の多い選手ではありません。カップ戦で結果を出す選手がまた一人増えました。
3失点のうち、2点がフリーキックからだった
ここからは課題の話です。
3失点しました。その中身を見ると、はっきりした傾向があります。
| 1失点目 | 東俊希のフリーキックから、荒木隼人のヘディング |
| 2失点目 | 新井直人の直接フリーキック |
| 3失点目 | ゴール前に出たパスを新井直人が流し込む |
3失点のうち2点が、フリーキックからです。
フリーキックからの失点は、ある意味で仕方がない面もあります。いいキッカーがいれば、止めるのは難しい。
ただ、見ていて引っかかったのはそこではありません。
フリーキックを与えてしまったということは、押し込まれていたということでもあります。
実際、イエローカードの枚数が多かったのも気になりました。
ファウルで止めるしかない場面が多かった、ということです。相手に主導権を握られていた時間があったのだと思います。
ここで、ひとつ思うことがあります。
私はこのブログで「セットプレーで点が取れるようになった」と何度も書いてきました。天皇杯2回戦、J1第8節、ルヴァンカップ3回戦。マリノスにとってセットプレーは新しい武器になりつつあります。
でもこの試合では、逆の立場を味わいました。
セットプレーは武器になる。だからこそ、相手に与えると怖い。当たり前のことですが、3失点のうち2点を取られて、あらためて実感しました。
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連携については、判断を保留します
もうひとつ、気になったことを書いておきます。
この試合はリーグ戦とくらべて先発が大きく入れ替わっていました。トーマス・デン、藤井翔大、田中雄大、オナイウ情滋。リーグではあまり見ない顔ぶれです。
その影響で連携が取れていなかった部分はあったかもしれません。
ただ——ここは正直に書きます。
私はハイライトしか見ていないので、断定できません。
ハイライトに映るのは得点と決定機だけです。ボールのないところで守備がどう動いていたか、中盤がどうつながっていたか。そういうものは分かりません。
「押し込まれていた」というのも、フリーキックの数やカードの枚数からそう推測しているだけです。
分からないことを、分かったように書くのはやめておきます。
決勝点を呼んだのは、遠野大弥だった
3-3で迎えた後半アディショナルタイム。
近藤友喜のドリブルからの折り返しを、遠野大弥が受けて右足でシュート。
そのシュートが相手のオウンゴールを誘いました。
記録上はオウンゴールです。でも、見ていて思いました。
やっぱり遠野選手は、ゴールの嗅覚があるのだと思います。
あの時間に、あの場所にいた。だから決勝点が生まれた。いいところにいたことの影響が大きいと感じました。
遠野選手は右アキレス腱を2度断裂して、2度戻ってきた選手です。9月末に公式戦復帰、10月に先発、そして前節はゴール。今回は決勝点を呼び込みました。
戻ってきてから、ずっと効いています。
まとめ
この記事のまとめ
- ルヴァン杯4回戦、横浜FM 4-3 サンフレッチェ広島。前回王者を倒してベスト8進出
- 後半だけで7ゴールの撃ち合い。2度追いつかれて、最後に突き放した
- 先制点は16歳・三井寺眞のスルーパスから、二田理央。縦に速い攻撃だった
- ★18歳・平野遼がトップデビュー戦でゴール。父は1998年W杯日本代表の平野孝氏で、マリノスでは1年間無得点だった
- オナイウ情滋の勝ち越し弾は相手に当たって気合で押し込んだゴール
- ★3失点のうち2点がフリーキックから。FKを与えた=押し込まれていた、ということでもある
- セットプレーは武器になる。だからこそ与えると怖い
- 決勝点は近藤のクロスを遠野大弥が狙い、オウンゴールを誘ったもの
課題はありました。3失点は多いですし、押し込まれた時間もあったはずです。
それでも、この勝ち方には価値があります。
リーグでは4試合連続の引き分け。勝ちきれない日が続いていました。その状況で、前回王者を相手に、2度追いつかれて、それでも勝った。
そして、16歳がアシストして、18歳がデビュー戦で決めた。
このチームには、まだ出てくるものがある。そう思える試合でした。
ベスト8です。ここからも見ていきます。

