10月17日、J1第10節。アウェイでジェフユナイテッド千葉と対戦しました。
結果は0-0。2試合連続のスコアレスドローです。
負けなかったことは事実です。でも見ていて感じたのは、もっと別のことでした。
試合結果
| 日時 | 2026年10月17日 |
| 大会 | 明治安田J1リーグ 第10節 |
| 会場 | フクダ電子アリーナ(アウェイ) |
| 観客数 | 15,591人 |
| スコア | ジェフユナイテッド千葉 0-0 横浜F・マリノス |
| 観戦方法 | DAZN(リアルタイム) |
GK 朴一圭
DF ジェイソン・キニョーネス/鈴木冬一/諏訪間幸成/木村卓斗
MF 宮市亮/近藤友喜/山根陸/天野純/松村晃助
FW 谷村海那
交代 61分 山根→知念慶、天野→テヴィス/69分 木村→井上太聖、近藤→クルークス/82分 宮市→二田理央
前半24分 松村晃助の左足ボレー → ブロックされる
前半33分 矢村健(千葉)のヘディング → 朴一圭がセーブ
前半44分 千葉に決められるもオフサイドで取り消し
後半26分 松村晃助の右足ロングシュート → GKがセーブ
下位のチームに、苦戦していた
まず率直な感想です。
下位のチームに苦戦していたように見えました。
千葉はリーグでも下のほうに沈んでいるチームです。勝ち点差を考えれば、本来は勝ちきりたい相手でした。
それが0-0。しかも危ない場面もありました。
千葉が悪いという話ではありません。相手は相手で、しっかり戦っていました。それでも、勝ち点3を取れる試合だったのではないかという思いは残ります。
前半44分、ほっとした
この試合で一番心臓に悪かったのが、前半44分です。
左コーナーキックの流れから、右サイドのクロスを千葉の津久井匠海選手がヘディングで押し込みました。
一度はゴールが認められましたが、VARの介入があり、オフサイドで取り消しに。
正直に書きます。ほっとしました。
そして、ここで思い出したことがあります。
前節のセレッソ大阪戦で、私は「判定に納得できない場面がいくつかあった」と書いたばかりでした。
それが今回は、判定に救われている。
こういうものだな、と思いました。サポーターというのは身勝手なもので、自分のチームに不利なときは文句を言い、有利なときは黙る。私も例外ではありません。
だからこそ、VARがあってよかったとも思います。人の目では見きれないものを、機械が確認してくれる。公平であることが、結局は一番ありがたい。
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津久井匠海は、元マリノスだった
あとから知ったのですが、津久井匠海選手は元マリノスでした。つまりあのゴールは、古巣への「恩返し弾」になるところだったわけです。
やる気に満ちた、いい目つきと表情をしていました。
身長もある。突破力もある。いい選手でした。
元マリノスの選手が相手チームで活躍しているのを見るのは、このブログでも何度か書いてきました。第3節の神戸戦では永戸選手と渡辺選手にブーイングが飛んでいましたし、先日は柏の遠藤渓太選手のことも書きました。
複雑な気持ちはあります。でも、いい選手になって戻ってくるのを見るのは、やっぱり悪くない。
今回はオフサイドに救われましたが、次はどうなるか分かりません。
この日よかったのは、木村卓斗
木村卓斗
右サイドバックとしてしっかり機能していました。そして、この日一番プレーに切れがあったのも木村選手だったと思います。
実は、前節のC大阪戦の記事で、私はこう書いていました。
山根陸と木村卓斗も、いい選手です。
(中略)毎節見ているからこそ分かる良さというのは、確実にあります。
J1序盤戦のベストイレブンにマリノスから5人が挙げられたという話を書いたとき、その5人に入らなかった選手についても書いておきたくて、山根選手と木村選手の名前を出しました。
その木村選手が、この試合で一番よかった。
自分で書いたことが、次の試合でそのまま形になる。毎節見続けているご褒美みたいなものだと思っています。
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松村晃助に、はじめて注文をつけます
この日、決定機が2回あったのは松村晃助選手でした。
前半24分の左足ボレーはブロックされ、後半26分の右足ロングシュートはGKに弾かれました。どちらも惜しかった。
私はこのブログで、松村選手のことを何度も褒めてきました。第4節から何試合も「良かった選手」に挙げ、ルヴァン杯での公式戦初得点も書きました。先日は「序盤ベストイレブンで一番納得した選手」とも書いています。
そのうえで、今回ははじめて注文をつけたいと思います。
ゴールへの意識、貪欲さがあると、もっといい選手になると思います。
運動量も、攻守の貢献も、推進力も申し分ありません。だからこそ、最後のところで「自分が決める」という意識が加われば、一段上の選手になるはずです。
期待しているからこその注文です。
朴一圭は、少しミスが目立った
GKは朴一圭選手でした。ルヴァンカップに続いての先発です。
前半33分には矢村選手のヘディングをしっかり止めています。いい仕事もしていました。
ただ、正直に書くと——少しミスが目立った気もしました。
試合に出ていない時期が続いていたからかもしれません。GKというポジションは、試合勘がプレーに出やすいところがあると思います。
これは鈴木冬一選手のときにも書いたことですが、試合に出続けることでしか戻らないものがあるのでしょう。
今季最大の課題が、はっきりしてきた
そして、ここからがこの記事で一番書きたいことです。
今季、このブログでは「ゴール前の迫力が足りない」「攻撃の厚みが薄い」「追加点が奪えない」と、言い方を変えながら同じことを書き続けてきました。
この試合を見て、その理由が少し見えた気がします。
守備を大事にする戦術だからだとは思いますが、やはり後方重心で、ゴール前にかける人数が多くはありません。
そして、そういうときの点の取り方のバリエーション、もしくは決まり事が、何かまだ見えてきていない。
これが、今季ずっと感じてきたモヤモヤの正体だと思います。
人数をかけないこと自体は、戦術として間違いではありません。実際、守備は安定しています。2試合連続で無失点ですし、終盤に崩れることも減りました。
問題は、人数をかけないなかで、どうやって点を取るのかという設計です。
少ない人数で崩すための決まり事。カウンターの形。ミドルシュートを打つ約束事。そういうものがまだ見えてきていない。
だから、チャンスが単発になる。だから、個人の力頼みになる。
セットプレーは、ひとつの答えかもしれない
ただ、希望もあります。
先日のルヴァンカップ3回戦の記事で、私は「セットプレーからの得点が3例目になった」と書きました。
| 天皇杯2回戦 | 左CK → 諏訪間幸成のヘディング(決勝点) |
| J1第8節 | 左CK → キニョーネスのヘディング(先制点) |
| ルヴァン杯3回戦 | 右CK → 知念慶のヘディング(決勝点) |
セットプレーなら、後方重心でも点が取れます。
流れのなかで人数をかけられないチームにとって、セットプレーは理屈に合った武器です。実際、形になってきている。
この試合では、その武器が出ませんでした。だから0点だった、とも言えます。
▶ あわせて読みたい:【ルヴァン杯3回戦】横浜FM 2-1 清水|失点してから追いつけるチームになってきた
まとめ
この記事のまとめ
- J1第10節、アウェイで千葉と0-0。2試合連続のスコアレスドロー
- 下位のチームに苦戦しているように見えた
- 前半44分、千葉の先制点がVAR介入でオフサイド取り消し。正直ほっとした
- 決めかけた津久井匠海は元マリノス。目つきも表情もよく、身長も突破力もあるいい選手だった
- この日よかったのは木村卓斗。右サイドバックとして機能し、一番切れがあった
- 松村晃助に決定機が2回。ゴールへの意識と貪欲さが加われば、もっといい選手になる
- GK朴一圭は少しミスが目立った。試合に出ていない時期が長かった影響か
- ★最大の課題:後方重心でゴール前に人数をかけられない。そのときの点の取り方の決まり事がまだ見えない
- ただしセットプレーは、その答えのひとつになりうる
2試合続けて点が取れていません。負けてはいませんが、勝ててもいない。
守備が安定してきたのは間違いなく前進です。終盤に失点を繰り返していた頃を思えば、大きな変化です。
だからこそ、次は「どう点を取るか」です。
人数をかけないなら、かけないなりのやり方がある。それが見えてきたとき、このチームはもう一段上にいけるのだと思います。
引き続き、見ていきます。

