11月1日、J1第13節。日産スタジアムで川崎フロンターレと対戦しました。神奈川ダービーです。
結果は4-2。5試合ぶりの白星です。
ホームでのダービーということもあって、見ている私自身も気合が入っていました。その中で打ち合いになり、大量得点で勝ち切った。力強さを感じた試合でした。
そしてこの試合、このブログを続けてきたからこそ重く感じた場面が、いくつもありました。
試合結果
| 日時 | 2026年11月1日 |
| 大会 | 明治安田J1リーグ 第13節 |
| 会場 | 日産スタジアム(ホーム) |
| 観客数 | 40,738人 |
| スコア | 横浜F・マリノス 4-2 川崎フロンターレ |
| 得点 | 前半12分 遠野大弥 前半28分 近藤友喜 前半33分 フィリップ・ウレモヴィッチ(川崎) 前半41分 谷村海那 後半11分 ジェイソン・キニョーネス 後半48分 大関友翔(川崎) |
| 観戦方法 | DAZN |
GK 飯倉大樹
DF 木村卓斗/ジェイソン・キニョーネス/諏訪間幸成/鈴木冬一
MF 山根陸/松村晃助/遠野大弥/宮市亮
FW 谷村海那/ジョルディ・クルークス
交代 8分 クルークス→近藤友喜/57分 遠野→天野純、鈴木冬一→井上太聖/70分 天野純→三井寺眞/80分 宮市亮→二田理央、山根陸→田中雄大
前半だけで3-1。打ち合いでした。
遠野大弥が、古巣から決めた
前半12分、遠野大弥選手の先制点。
コーナーキックのこぼれ球に反応して、押し込みました。
遠野選手は、川崎フロンターレから移籍してきた選手です。
| 2020年 | 川崎フロンターレ加入(同年アビスパ福岡へ期限付き移籍) |
| 2021〜2024年 | 川崎で4シーズン |
| 2024年12月 | 横浜F・マリノスへ完全移籍が発表 |
試合を見ながら、「古巣相手によくやってくれた」と思いました。
ただ、あとで気づいたことがあります。
正直に書くと、見ているときは、完全に忘れていました。
右アキレス腱が切れたのも、川崎戦だった
| 2025年6月 | FC東京戦で右アキレス腱断裂。シーズン絶望 |
| 2026年2月 | 復帰 |
| 2026年3月22日 | 川崎戦で、再び右アキレス腱断裂。担架で退場。全治6か月 |
| 2026年9月29日 | 約半年ぶりに公式戦復帰 |
| 2026年11月1日 | その川崎から、先制点 |
2度目の大怪我をした相手が、川崎でした。
しかもあの3月の試合、マリノスは大勝しています。チームが勝った試合で、一人だけ担架で運ばれていった。
そこから7か月半。同じ相手から、ゴールを決めました。
本人がどう思っていたかは分かりません。意識していなかった可能性もあります。
それでも、記録として残るのはこの形です。
▶ あわせて読みたい:【2026 J1第9節】C大阪 0-0 横浜FM|スコアレスのいい試合、そして遠野大弥が戻ってきた
ブログに書いた直後に、2人が答えを出した
ここが今回、個人的に一番こたえた部分です。
つい先日、私は開幕戦の記事に追記をしました。開幕戦で「良かった」と思った4人が、2か月半でどうなったかを書いた追記です。
そこにこう書いています。
谷村海那 代表から帰ってきてから点が取れず、難しい環境にいるのだと思います
近藤友喜 継続して活躍してくれていますが、もっとできるはずです
その2人が、この試合でそろって得点しました。
近藤友喜の新しい武器
前半28分、近藤友喜選手が追加点。
ペナルティエリアの外から強烈なシュート。ゴール左下隅に決まりました。
これが本当に意外でした。
私の中の近藤選手は、ショートカウンターと、エリア内でドリブルを仕掛けてのシュートという印象でした。スピードと仕掛けの選手です。
そこにミドルの距離から決めるという形が加わった。
新しい武器が増えたということだと思います。
「もっとできるはず」と書いた数日後にこれを見せられると、書いた側としては言葉がありません。
谷村海那、6試合ぶりのゴール
前半41分、谷村海那選手。
宮市亮が右からのクロスを頭で折り返し、谷村がヘディングで決めました。
リーグ戦では6試合ぶりのゴールです。
日本代表に招集され、デビューし、初先発し、そしてメンバー外になって帰ってきた。そこから点が取れない時期が続いていました。
本人も苦しかったと思います。
この得点で吹っ切れて、前以上の活躍を期待したいです。
▶ あわせて読みたい:【2026 J1開幕戦】横浜FM 3-4 鹿島|2点リードから逆転負け、それでも見えた希望
そして、アシストは宮市亮
この谷村選手のゴール、折り返したのは宮市亮選手でした。
私はこの数日前に、宮市選手のプレー集を見た記事を書いています。その中で「複数のポジションでこなせることの意味」について書きました。
そして今回は、右サイドからのクロスを頭で折り返してアシスト。
自分で決めるのではなく、頭で味方に合わせる形でした。こういう仕事もできる選手です。
▶ あわせて読みたい:Jリーグ公式が宮市亮を「不死鳥」と呼んだ|ウインガーとして戻ってきた今季
セットプレーから、2点
後半11分、ジェイソン・キニョーネス選手が4点目。
松村晃助の右コーナーキックから、ヘディングで決めました。
そして冒頭の遠野選手の先制点も、コーナーキックのこぼれ球からでした。
つまりこの試合、4得点のうち2点がセットプレー絡みです。
このブログでは「セットプレーで点が取れるようになった」と何度も書いてきました。今季ここまでを並べると、こうなります。
| 天皇杯2回戦 | 左CKから諏訪間幸成がヘッド |
| J1第8節 | 左CKからキニョーネスがヘッド |
| ルヴァン杯3回戦 | クルークスのCKから知念慶がヘッド |
| ルヴァン杯4回戦 | CKのこぼれ球を平野遼が右足 |
| J1第13節(今回) | CKのこぼれ球を遠野大弥が押し込む |
| J1第13節(今回) | 松村の右CKからキニョーネスがヘッド |
6例目まできました。キニョーネス選手はこれでCKのヘッドで2得点目です。
ここ数年、セットプレーが得点に結びつく機会は少なかった気がします。
そこから点が取れるようになったということは、得点パターンが増えたということ。これは心強いです。
このブログでは前回、逆の話も書きました。セットプレーから2失点した試合です。武器になるものは、与えると怖い。両方そろって、ようやく実感が持てました。
▶ あわせて読みたい:【ルヴァン杯4回戦】横浜FM 4-3 広島|王者との撃ち合いを制してベスト8、18歳のデビュー弾も
前半8分のクルークス交代について
ひとつ気になったことがあります。
前半8分、ジョルディ・クルークス選手が交代しました。
8分です。戦術的な交代でこの時間に動くことは、まずありません。
※この時点で、交代の理由についてクラブからの発表は確認できていません。以下は映像を見た私の印象にすぎず、診断でも断定でもありません。
そのうえで書くと、相手との接触がない場面でした。
私は普段、理学療法士として働いています。仕事で体の状態を見る立場なので、どうしてもそういう目で見てしまいます。
接触がなくて急に止まる形は、筋肉系のトラブルに多い形です。部位としてはハムストリングス(太ももの裏)あたりかもしれない、と思いました。
ただ、これはテレビで見ただけの印象です。実際に体を診たわけでもなく、画像も見ていません。当たっている保証はまったくありません。
クルークス選手は、ここ3試合で完全に主力に戻ってきたところでした。天皇杯で同点ゴール、ルヴァンカップでアシスト、そして前節のJ1で先制点。
その流れでの、8分での交代です。
軽いものであってほしいと思います。
4試合続いた引き分けが、終わった
ここまでのリーグ戦は、こうでした。
| 第9節 | C大阪 0-0 横浜FM |
| 第10節 | 横浜FM 0-0 清水 |
| 第11節 | 横浜FM 2-2 東京V(90+3分に追いつかれる) |
| 第12節 | 名古屋 1-1 横浜FM(後半29分に追いつかれる) |
| 第13節(今回) | 横浜FM 4-2 川崎F |
4試合連続の引き分けが、ようやく止まりました。
しかも2試合連続で4得点です。前のルヴァンカップが4-3、今回が4-2。
ここで正直に書いておきたいことがあります。
この試合も、後半アディショナルタイムに失点しています。
開幕戦のアディショナルタイム2失点から、第11節の90+3分、そして今回。終盤に失点する問題は、まだ解決していません。
ただ、今回は勝ち切りました。
これまでは、1点リードや2点リードを守れずに引き分けていました。今回は4点取ったので、2点取られても勝ち切れた。
守る力で解決したわけではなく、取る力で上回った勝ち方です。
だから、ここははっきり書いておきたいです。
終了間際の失点については、やはり解決すべき点なのだと思います。
4点取ったから勝てた。それはうれしいことですが、いつも4点取れるわけではありません。
第11節も第12節も、1点差や2点差を守れずに引き分けています。あのときに失点していなければ、勝点は6つ増えていました。
今回勝てたことで、この問題が消えたわけではない。そこは分けて見ておきたいと思います。
そのうえで。ホームの神奈川ダービーで、打ち合いになって、大量得点で勝ち切った。そこに力強さがあったことも、同じくらい確かです。
▶ あわせて読みたい:【2026 J1第12節】名古屋 1-1 横浜FM|足が止まるのは、体力のせいだけじゃない
まとめ
- 横浜FM 4-2 川崎F。5試合ぶりの白星。4試合続いた引き分けが止まった
- 遠野大弥が古巣から先制点。右アキレス腱を再断裂したのも、2026年3月の川崎戦だった
- 近藤友喜がPA外から。ショートカウンターとエリア内の仕掛けに、ミドルという武器が加わった
- 谷村海那が6試合ぶりのゴール。代表から帰ってきて苦しんだ時期を、ここで抜けてほしい
- セットプレーから2点。今季6例目まできた。得点パターンが増えたのは心強い
- 8分でクルークスが交代。接触のない場面だった。軽いものであってほしい
- 後半ATの失点は、まだ止まっていない。今回は取る力で上回ったが、やはり解決すべき点
この試合を振り返っていて、あらためて思ったことがあります。
続けて書いていると、答え合わせが来る。
「谷村選手は難しい環境にいる」「近藤選手はもっとできるはず」と書いた数日後に、2人そろって決めました。遠野選手の怪我のことを「もう書いた」と思っていたら、その相手から点を取りました。
1試合だけ見ていたら、どれも気づかなかったことです。
次も書きます。
